こんにちは!プリングルスです。
今回より競馬のクロス血統について記事を書いていきます。
そもそもクロス血統とは何か?
クロス血統とは「近親交配(インブリード)」のことです。
これは日本ダービー、天皇賞・秋を制したレイデオロの血統表です。
基本的には血統表では5世代前の先祖を見ていきます。
この血統表を見ると父方の3世代前と母方の4世代前にMr.Prospectorの名前があります。
そう、これが属にいう「クロス血統」です。
5代血統表の中で父方と母方に同じ競走馬がいるとそれが近親交配(インブリード)になります。
基本的に競走馬はクロスを持っていることが多いです。
なぜかというと競馬は遺伝子を淘汰していくものだからです。
優秀な競走馬しか遺伝子を残すことができません。
しかもその中でも特に優秀な種牡馬に人気が集まります。
メリット
クロスを持つ競走馬にはメリットがあります。
まずは、クロスされている先祖の能力を引き出しやすくなります。
特定の先祖の血を濃く引き継ぐことによって、その能力を高く引き出そうというわけです。
スピードに欠ける血統であれば、その能力の高い先祖のクロスをすることにより、能力を高めます。
また、特定の父との相性が良いクロスもあったりします。
例えば父ステイゴールドのノーザンテーストとのクロスです。
これは黄金配合でオルフェーヴル、ドリームジャーニー、ウインブライト等のたくさんの名馬が持っています。
当時はノーザンテーストの血を持っている乗馬用の元競走馬である牝馬が、ステイゴールドとの配合のために、牧場に呼び戻されたりしました。
このように少しでも強い競走馬を生産できるように色々な考えが血統表に詰まっています。
デメリット
クロスはメリットだけではありません。
濃すぎるクロスにはデメリットもあります。
それは体質が弱い競走馬が生まれやすいことです。
体質が弱いとケガや強い調教に耐えられなくなります。
他にも気性が荒くなりやすい等のデメリットがあります。
基本的には3世代同士またはそれ以上に濃い血はクロスをしないようにされています。
4世代同士や、4世代と5世代の組み合わせまでならそれほど影響はないとされています。
奇跡の血量
クロスを行う際に「奇跡の血量」と呼ばれているものがあります。
それは3世代と4世代の組み合わせです。
これがクロスされた競走馬の能力を最大限界、引き出すものと考えられています。
このクロスを持っている名馬はかなり多いです。
それ故に奇跡の血量と呼ばれています。
上記の画像で挙げたレイデオロも奇跡の血量です。
他にも、オルフェーヴル、ブエナビスタ、エルコンドルパサー等、他にも挙げきれない名馬がいます。
一口馬主で出資する際にもこの奇跡の血量は要注目ですね。
アウトブリード
5代血統表に全くクロスのない競走馬を「アウトブリード」と言います。
アウトブリードはインブリードと違い体質の弱い競走馬が産まれるリスクが少ないことがメリットです。
他には種牡馬で活躍する馬が多い点が挙げられます。
ディープインパクトやハーツクライもそうです。
アウトブリードの方が繫殖牝馬を選びやすくなることがメリットの一つでもあります。
さいごに
濃すぎるインブリードはデメリットが多いと言いましたが、エネイブルはサドラーズウェルズの2世代と3世代のクロスです。
かなり濃いです。
正直どんなクロスからでも名馬が産まれる可能性はあると思っています。
しかし、少しでも強い競走馬を生産する手段としてクロス血統の考え方があると思います。
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