馬の病気を学ぼう!〜コズミとスクミ〜

馬の病気を学ぼう コズミ&スクミ

パドック解説なんかで「この馬はコズんでいますね~」などと言うワードを耳にしたことがあるかと思います。

一口馬主をやっている方は、育成段階の更新や調教師からの日々の更新の中でこのワードを目にしたことがあるという方もいらっしゃるかと思われます。

目次

コズミとスクミ

じゃあこのコズミスクミとは一体何なんなのか…と言いますと、

ザックリいうとコズミが筋肉痛で、コズミの延長線上にあるとされるのがスクミになります。

ここで終わりだと何とも寂しいので、もう少しだけ深堀したいと思います。

コズミとは?

コズミとは、筋肉痛や筋炎などに関する疾病の俗称です。

原因としては、ハードな調教によるものだったり、レースの疲労の蓄積輸送によるストレス急な環境の変化などがあげられます。

手や指で押したときに痛がる(嫌がる)素振りを見せるだけの軽度のものから、跛行が見られるものまで程度は幅広いです。

冒頭でも触れましたが、パドック解説で聞く「この馬コズんでいる」と言うのは、コズミの為に動きにスムーズさを欠いている状態、歩様のぎこちなさの事を言っています。

人間も筋肉痛になると痛めている箇所を動かすとき、どうしてもぎこちなくなってしまいますよね?

まさにアレと同じだと思っていただけるとわかりやすいかと思われます。

ちなみに軽度のコズミであれば、装鞍前の引き運動やパドックの周回を重ねて、返し馬でコズミが解消されるケースもあります。

ここまで読むと一見軽そうに見えますが、筋肉痛は筋肉を激しく動かした際に、筋繊維が傷つき、それを修復するときに炎症が起こることで痛みが引き起こされています。

これが悪化すると乳酸が蓄積され、血液性状の異常にまでなってしまいます。

こうなったら、さらにひどい跛行をおこし、最悪は歩けなくなってしまう事も…これを「スクミ」と呼んでいます。

ただ、前半でザックリとした説明で、スクミはコズミの延長線上と説明しましたが、跛行をした段階で休養に入るのが一般的なのでスクミまでいってしまうケースは多くはないかと思われます。

競技馬の脚

スクミとは?

スクミは病理学的に労作性横紋筋融解症(ろうさせいおうもんきんゆうかいしょう)と呼ばれ、麻痺性筋色素尿症(まひせいきんしきそにょうそう)などの病名が用いられます。

多くは休み明けの急激な運動後に起こすとされており、運動後に突然歩様が乱れたり、その場で動けなくなってしまったり、ひどい発汗、呼吸の乱れ、深刻な症状のときには尿が赤黒くなったり、起立不能にまで至ります。

原因は上記でもあげた急激な運動や、ストレスや炭水化物の過剰摂取などがあげられます。

ちなみに尿の色が変わるのは、筋肉のなかにある「ミオグロビン」と言う色素があり、このミオグロビンは酸素を吸着する作用があり、筋肉を動かすために必要な酸素を貯蓄する役割があります。

急激な運動により壊された筋繊維からミオグロビンが流れ出てしまい尿に混じり出てくるという仕組みです。

さいごに

以上でコズミとスクミの解説は以上になります。

今後、パドック解説で「コズんでる」というワードが出てきた際は注目して見てみてください。

コズんでいると言われた馬の、以前のパドックと見比べてみたりするのも新しい楽しみ方かと思います。

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